シルクの美容効果

更新日:2021年1月12日

シルクのBeauty効果を探る

天然繊維の「シルク」は、軽くて肌触りが良く、そして気品のある光沢を生み出し、私たちの目を魅了させてくれます。

今回は目に映る美しさだけでなく、素肌をもキレイにするシルクのスキンケア効果をより深く探ってみましょう。


「繊維の女王」と呼ばれるシルクとは

シルクとは、カイコガ科に属する昆虫の幼虫、「蚕」の口から吐いた動物性の天然繊維で「絹」とも呼ばれています。

絹を吐く昆虫を「絹糸虫(けんしちゅう)」と呼びますが世界には色々な種類の蚕(かいこ)が存在しており、蚕が作る繭の形も様々で糸の特長も多少違いがあります。

蚕、繭、生糸

シルクの歴史を見ますと、なんと今から5000年前には利用されていたことが中国の遺跡古墳から発見されています。

それから数千年後、弥生時代の前期に日本に伝わり日本独自のシルク文化へと進化して行きました。光沢、軽さ、手触りの良さから「繊維の女王」とまで呼ばれ、この優雅さの代表が日本の民族衣装 “着物” です。

着物

現在では、和服以外にも洋服、インナー、靴下、ハンカチ、ネクタイなど色々なシルク製品として活躍中です。

そして見逃してはならないのがシルクの美容効果です。


シルクの美肌効果が注目されたのは

製糸工場で働く女工

我が国の絹歴史のページでも触れていますが、明治維新の象徴でもある富岡製糸場で働く女工さんの手が白くて綺麗になっているのは有名な話で、これがきっかけでシルクの美容効果が注目され始めました。

それからは大学など色々な研究機関にてシルクの特長が解明され、論文をはじめ書籍などで次々と発表されるに至りました。

シルクの書籍


2つのたんぱく質からなるシルク

これはシルク繊維の断面を拡大にした写真です。

シルク繊維の拡大写真

シルクは18種類のアミノ酸が結合した純タンパク質成分で、繊維の中央部分は「フィブロイン」というたんぱく質が約70~80%をしめ、その外側を包み込んでいるのが「セリシン」というタンパク質です。

2つのたんぱく質は同じ18種類のアミノ酸で構成されていますが、各アミノ酸の組成率が違うことから性質が異なります。

2本のフィブロインを接着して1本の糸に仕上げるセリシンは糊状(ゼラチン)で水に溶けやすい水溶性たんぱく質、製糸工場で働く女工さんの手を白くて綺麗な手にしていたのはお湯に溶け込んだセリシンだったのです。

シルキーズのシーエルケイ化粧品は、セリシンの加水分解シルクをクレンジングジェル、素肌ソープ、素肌ローション、保湿ローションと全シリーズに配合しています。

それに対しフィブロインは不溶性の繊維で光沢のある生糸として利用されていた訳ですが、現在はフィブロイン繊維を粉末化にしたり、化学薬品などを使って溶かし込んで化粧品の保湿成分として利用されています。


シルクの美容効果を化粧品に活かす

シルクには、保湿作用、抗酸化作用、紫外線カット、抗菌作用、細胞活性作用、皮脂コントロール、角質ケアなど肌の健康や透明感に導くスキンケア効果が期待され、化粧水やクリームをはじめ化粧品類の保湿成分として活用されています。

ではシルクの美容効果についてもう少し詳しく見ていきましょう。

保湿効果

肌が本来持っている保湿成分は、皮脂、天然保湿因子、細胞間脂質があり「3大保湿因子」と呼ばれています。

肌の3大保湿因子

3大保湿因子の一つ天然保湿因子は、角質細胞内に存在して細胞自身が乾燥しないように水分を保っています。

しかし水溶性であることから、空気の乾燥や洗顔料などに配合されている界面活性剤に弱く、簡単に奪われやすい成分でもあるのです。

皮脂と違って再生には時間がかかる天然保湿因子の不足分をカバーしてくれるのがシルクです。アミノ酸が主成分の天然保湿因子とアミノ酸の集合体であるシルクはよく似た成分であることから馴染みやすさが抜群、乾燥とバリア機能の低下という緊急事態を素早く解決して肌を安心させることができます。


抗酸化作用

セリシンには活性酸素の働きを抑制する効果があることが色々な研究機関から発表されています。

抗酸化作用とは活性酸素の働きを抑えて酸化しなようにすることで、例えるなら鉄がサビないようにするのと同じです。

またメラミン色素を作り出すチロシナーゼという酵素を阻害する作用があり、国から認可されている美白成分のビタミンC誘導体をしのぐシミ予防や美白作用があります。

女工さんの手が白くなったのは、働いている時に溶けだしたセリシンをずーっと触っていたからなんですね。


紫外線カット

肌の大敵と言えば紫外線。今や気象庁から発表される天気予報に紫外線情報も登場し、紫外線対策は必須のスキンケアとなりました。

日焼け止めの成分が色々と開発されていますが、肌への優しさに関しては不安がつきまといます。その不安を払拭するのが天然素材のシルクです。シルクのUVカット率は約90%と言われ紫外線対策に役立ちます。

そこで店長もシルクパウダーを使って日焼け止め効果の実験をしました。熱いさなかの実験で汗だくだくとなってしまってよい実験報告とはいきませんでしたが、日焼け後のヒリヒリ感に違いがあったのは確かです。

日焼け止めの実験の様子

実験経過の詳細につきましては、シルクパウダーによる日焼け止め報告をご覧ください。


抗菌作用

今や細菌やウイルスに敏感になっている世の中、シルクには雑菌の発生や繁殖を抑える効果があります。

ただアルコールのような殺菌効果はなく、あくまでも菌の繁殖を抑えるところまでという効果なので「静菌作用」と言った方が正しいかもしれません。

それでも効果は抜群、店長が実際に体験したのがシルクの5本指靴下です。

シルクソックス

友人のすすめでシルク100%の靴下をはいて1日を過ごしたところ(革靴を履いて昼間は外出営業)、びっくりするほど臭いがしませんでした。足が臭い人には本当におすすめです。

以上、主要なシルクの効果を説明してきましたが、その他にも吸水性と放湿性に優れ、肌の湿度調整や皮脂コントール、柔らかい繊維質を利用したソフトで繊細な角質ケア、そしてアミノ酸は代謝エネルギーの栄養成分で、美肌の要であるターンオーバーにも関与するなど、肌にとっては嬉しいビューティ効果がいっぱいです。

そしてシルクの美容効果を活かした化粧品がシルキーズのシーエルケイ基礎化粧品であったりシルク100%のフェイスパウダーです。

シルクコスメ


シルクの魅力・美肌効果をより詳しく見る

シルクがどのようにして誕生して現在まで伝承されたのか、より詳しく魅力や美容効果について各ページにてまとめました。

絹の世界史

絹がどのようにして見つかったの?養蚕の始まりは?絶世の美女と言われたクレオパトラはシルクの愛好家だった、などを解説しています。

シルク発祥の中国から世界へ伝わった歴史散策

日本の絹歴史

弥生時代に伝わった絹、日本人の生活や文化にどうとうに溶け込んでいったのか?また養蚕産業の栄枯盛衰について解説しています。

日本の絹歴史街道を見よう

美代謝に貢献

シルクには18種類ものアミノ酸が含まれています。それぞれの具体的な働きを解説してます。

シルクアミノ酸の美肌再生の働き

美白の三原則

美白ケアに欠かせない3つの機能を備えたシルクを詳しく見てみましょう。

美白の三原則を備えたシルクとは

シルク粉末の活用法

天然繊維をパウダー化しその魅力を利用しているのシルキーズ化粧品。
洗顔から保湿、そして完全無添加のフェイスパウダーまでその魅力を探る!

シルク粉末の活用法

家蚕と野蚕から採れるシルクの違い

人に手で家畜として養蚕されている「家蚕」と自然界に育つ天然の蚕「野蚕」があります。その機能と構造に多少違いがあります。

家蚕と野蚕の違いについて

「国産で無農薬のシルクがいい」と聞きますが!?

国産で無農薬のシルクはスキンケア効果も良い!?というのは本当でしょうか?印象操作に惑われないことです。スキンケア業界では評価の基準が違います。

国産で無農薬のシルクが本当にいいの?

シルクの素朴な疑問について

色々なシルクが最近出回ってますが、食品用であったり化粧品用であったりそして価格がちがったりです。どこが違うのでしょうか?

シルクの素朴な疑問とその回答

日焼け止め化粧品とシルクパウダーの紫外線実験

真夏の炎天下、日焼け止め化粧品とシルクパウダーをつけて日焼け止め、紫外線カットの効果を自ら実験をしました。結果をご覧ください。

野蚕シルクパウダーの日焼け止め効果の実験報告

セリシンは天然保湿因子に近い成分なのか?

シルクを構成している「セリシン」と「フィブロイン」の2つのタンパク質。特にセリシンは天然保湿因子に近いを言われていますが、本当にそうなのか調べてみました。

セリシンは天然保湿因子に近い成分!?

ご購入者の分析

2019年度上半期、SilkFeeLフェイスパウダーのご購入者100名様の年代層と肌別の割合を分析しました。

ご購入者層と肌別データを分析

絹を吐き出す昆虫、蚕の種類について調べる

天然繊維である「絹」を作り出す昆虫を絹糸虫(けんしちゅう)と言います。世界にはどんな種類の蚕がいるのでしょうか?

絹を作る蚕の種類について

文責:スキンケア化粧品の営業歴29年
シルキーズ代表 新井貴信