想い出日記

これは弱アルカリ性のクレンジングです

先日の事、シーエルケイクレンジングジェルのご愛用者の方から問い合わせがありました。

「この商品ってアルカリ性ですよね?」

当然のことながら、「ハイ」とお応えしました。

アルカリ性のクレンジングジェル

なぜ突然、このような質問があったのか?と不思議に思いながら対応していたのですが、

なんでもwebにて、これはアルカリ性ではい記事を偶然見つけられたそうです。

これを聞いた時は「あーそうですかー」と軽く聞き流し

「これはアルカリ性の特性をもつアルギニンでpH調整してメイクを落とす仕組みになっています」

と改めて説明させていただきました。


この電話が終わった後、気になりましたので早速検索して調べてみました。

「シーエルケイ クレンジング」と検索すれば直ぐに見つかりました。

このwebサイトを運営しているのはコスメ開発のコンサルタント会社のようです。


で、問題のページには、確かに「7.5前後のpHと推定され中性領域」と書いてありました。

またアルギニンの使用目的、配合量と表示位置が示す理由が理論的に書かれたり、
「加水分解シルクではメイクが落ちない」と指摘されたりで、

そしてこんなことまで・・・。
「お肌への負担も非常に少ない商品であるがそれ故にこれで市販のメイクがきちんと落ちるとは到底思えません。」と。


自信を持っている自社製品が、クレンジングの効果がないと指摘されたり知ったかされると本当に不愉快そのもの。

お客様が「使用感が悪い」とか「肌に合わない」といった評価につきましは真摯に受け止めますが、今回はコスメ研究家なのかどうかしりませんが、あたかも正当化した解説をしてクレンジングとしての役目を果さないと断言した事はいかがなものか!

しかしながらここは落ち着いて、冷静に、これは良いアドバイスをいただいたのだと考え直しました。


そこでもう一度、自身のクレンジングジェルのページを再確認しました。

弱アルカリ性とは説明してあるものの、具体的なpH数値の記載がなく、信憑性に欠けていることに気づきました。

この商品を発売したのが2004年頃、
試作中にアルカリ性であることは研究員の方から聞いていたのですが、具体的な数値まで確認しておりませんでした。
(聞いたかもしれませんが忘れてます)

そこで改めて製造元へ確認、具体的なpH値を質問しました。

返ってきた答えは、
「クレンジングのpH規格値は8.8~9.8、中心値9.5です。」

さらに信頼性を高めるために、pH試験紙を購入してこの目で確かめることにしました。
結果がこの写真です。

PH試験

pH試験紙ですが、7が中性、数字が小さくなるほど酸度が高く、逆に数字が大きくなるほどアルカリ度が高くなります。

9の色に近く、弱アルカリ性であることが証明できました。

そしてアルギニンによってpH調整していることも改めて確認しました。


また「メイクが落ちるとは到底思えない」と指摘された件ですが、

これは今ご愛用のお客様が一番よくわかっておられると思いますので、あえて追加説明は控えたいと思いますがでも言いたいです。

「油分や界面活性剤に頼らなくても普通に落ちますよ!」って。

この「シーエルケイクレンジングジェル」はシルクらしい潤いを感じつつ、肌への思いやりを込めながらメイクが落とせる優れものと自負しています。

“肌本来の美しさを引き出す”

これらかも使命感を持ってスキンケア商品を提供してまいります。

 

PS
その後も製造元の担当者の方とやり取りしました。
理論的なことで対応していても時間の無駄、ここは熱くならず些細な事でも冷静な対応とさらりと流して前進していきましょう。
とアドバイスを受け、その通りと思いました。

でも今回の件で改めてシーエルケイクレンジングジェルの内容をより深く追求できました。
ここは感謝の気持ちで終わりたいと思います。


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投稿日:2021年5月28日
新井貴信